8月にある東京五輪のマラソンと競歩に向けて、会場となる札幌市中心部では発着点周辺の準備工事が大詰めを迎えている。観光地としても有名な大通公園では4月から順次、立ち入りが禁止され、設備が整えられてきた。フェンスの内側は今、どうなっているのか。大会組織委員会が12日、報道陣に公開した。
【写真】各国の国旗が掲揚されるポールが並んでいた=2021年7月12日、札幌市中央区、日吉健吾撮影
東西に長く延びる大通公園でマラソンと競歩の会場として使うのは大通西2丁目、同3丁目、同4丁目の三つのエリア。それぞれ東西約100メートル、南北約70メートルの広さがある。
最も東寄りでテレビ塔に近い「西2丁目エリア」は、主に選手や大会役員が使うエリアになる。計30のテントが立ち並び、中で半分に区切られて計60のブースに分かれている。選手やスタッフが着替えたり、荷物を置いたりする場所で、国ごとに使用する。レースのスタート前にはピリピリとした緊張感に包まれる場所になりそうだ。
このほか、ドーピング検査の部屋や選手の休憩場所、大会役員のためのプレハブがつくられた。
「西3丁目エリア」は、選手や取材陣らで最もにぎわう空間になる。中心部には土台も入れると高さ7.5メートルあるポールが100本用意され、参加各国の国旗が掲げられる。ゴールした選手たちはまずこのエリアに入り、新聞やテレビの取材を受ける。
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